「問題」と「課題」という言葉は似ていますが、そのニュアンスには違いがあります。「問題」とは、目標を妨げている状態のことを指し、「課題」とは、その問題を解決、改善するための具体的な行動やその取り組みのことを指すそうです。
MMSTの稽古では、自己の「問題」を正確にとらえ、その「課題」に対してシビアな「問い」を持つことが求められます。たとえば「身体を真っ直ぐにして立つ」という目標を俳優が持ち、実際には前傾になってしまうという「問題」が生じる場合、意識を強く持つ、という「課題」意識だけではなかなか解決に至りません。「何がどうなってしまうのか」「どんな工夫が必要なのか」ということをシビアに見定め、課題に対して「問い」を立て続けていくことが解決への唯一の手段であり、近道であるとしています。私は頭で考え混むことが多いため、そのような「シビアな問い」を実践と共に考えたいと思います。