2026/04/12

自分と他人の不平等

 幼い頃から人は皆平等であると教えられることが多いと思いますが、実社会ではむしろ不平等さを感じることが少なくありません。自分と同じように他人を平等に扱うことは簡単なようで意外と難しいのではないでしょうか。政治の世界一つとっても、与党議員の裏金問題を「逃げるな」と激しく追及していた野党議員が自らの裏金問題が明るみになった際には当たり前のように逃げ回るというようなことは珍しくありません。MMSTでも、他者に対しての言動が自分に返ってきた時に耐え得るのかという意味で「ブーメランを回避できるか」という話が上がることが多々あります。これは自分も言われたくないから相手にも言わないという消極的な話ではなく、相手を指摘するレベルで自分をも顧みて対応できるかどうかという向上心に立った話だと私は理解しています。人に厳しくいうのならば少なくとも同レベルで自分に対しても厳しさを持たなければ説得力もありませんし、実際に状況も変わらないだろうと思います。自分で自分を律することができる大人が少なくなってきていると言われますが、それは選択肢や個別化が進んで関係性を意識する機会が減っているからかもしれません。部下に遅刻するなと言ったからには自分が遅刻するわけにはいかない、というシンプルな関係意識によって他者への目を自分にも向けることができるか。自他の不平等の是正こそが今もっとも問われていることのように思います。

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