「何かを始める時、まずは計画をしっかり持とう」
周囲の大人たちからこのような助言を何度となくもらってきました。社会に出ると、この「計画」は細分化され「物事をよく分析し客観的なデータや事実に基づいて考えること」が求められるのが一般的だろうと思います。私自身、ここに疑いはありませんし、あらゆる便利なツールが登場したおかげで情報も集めやすくなり、分析はしやすくなったと感じています。一方で、無意識のうちにこの分析が目的化されてしまうことの怖さも感じています。「分析」は行動するための車輪の一つであるという前提を忘れてしまうと、データだけが積み上がり、結局物事が何も進んでいないということになりかねません。近年はSNSの発達により、成功した実業家の例を参照することも容易に行えますが、優れた人は分析力と実行力のバランスが明確であり、安定しているように思います。分析力よりもむしろ実行力を重視し「行動しながら考える」ということが当たり前になっているようです。むしろ、実行しトライアンドエラーを繰り返すことで地に足のついた「分析力」が育つのかもしれません。私は「まずは調べて(考えて)から行動する」ということが染み付いてしまっているようで、よくMMST代表から実行力とのバランスの悪さを指摘されます。その度に反省はするものの改善されずに繰り返してしまうのは、根本の価値観が状況に適していないということなのだと思います。最近MMSTの稽古では、自らの欲動として知らずに発動する価値観については、それ自体を変えるのではなく「この状況ではこう考える」という理想に沿って新たに構築して価値観のバリエーションを増やすという「考え方の作法」のようなものが問題にされます。私自身、自己分析にも疲れてきたので、実行力に関する新たな考えを理想に沿って構築していきたいと思います。