自分たちが使用した場所を去る時、「来た時よりも美しく」という態度や考え方は重要だと思います。次に使う人への気遣いそのものが人間の精神的な修行にも通じるようです。 稀に、自分たちさえ良ければいいや、という人もいますが、その態度がまわりまわって日本、さらには世界をダメにしていくのではないかと思います。この「自分たちさえ」という考え方は、いわゆる“子ども”の態度であり、いつでも守ってくれる親兄弟の中でしか通じないはずです。少なくとも、次に使う人への想像力と気遣いがあることが大人であり、そのような“大人”が多い社会が、どの分野においても発展を支えるのだと思います。この他者への想像力、意識をどれくらいもてるか、また、実際に行動に移せるか、とても簡単なことのように思えますが、なかなか実現したり継続することは難しいことです。少なくとも大人の態度として、日々の生活の中でも心掛けたいと思います。