技術の進歩によって様々なことが簡単にアウトソーシングできてしまう現代では、精巧に作られたマニュアルによって社員教育ができると考える企業も珍しくありません。現場経験の重要さについては多くの人が語るところですが、「現場」という言葉自体「経験を積む場」という程度でしか語られず、その実態についてはあまり触れられていないのではないかと思います。
そこで、私は「現場」の中にある「現在性=今」を強調することで実態に触れることができるのではないかと考えてみました。人や物、環境など様々な条件の中で現実と向き合う時間的、空間的な場所が「現場」であり、そこで「現在性=今」に注目することで必然的に自分以外の他者への視点が生まれてくることが現場意識ということなのではないでしょうか。