2025/01/26

フェイクの時代

 インターネットやSNSが当たり前の現代、かつては、個人の日記を不特定多数の人に見せることなどなく、批評や論文も発表する場が限られていたことを思うと、情報に触れる量も質も驚くほど増えています。一方で、この数年特に「フェイク」という言葉も多く耳にしますし、実際、報道にも本当か嘘か分からないような情報も目にします。

何を信じるかはその人次第だとつきつけられているような気分です。

この時代に人は何を軸に生きるべきなのでしょうか。

私は「思考する」という時間をもう一度取り戻さなければならないと感じています。

大学時代に恩師から「学生時分には、論文というのは思考の練習なのだから、できるだけ多くの文献にあたって、何度も自分の考えは本当にそうなのかと問いなさい」と言われていました。

思考する練習をどれだけ習慣づけるかで少なくとも自分の見たいものだけを見るということからは距離を取ることができると思います。

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