2025/07/29

道がない方を考える視点

 わからないことや問題にぶつかった時、様々な情報が簡単に手に入る昨今では、過去に誰かが作った方法論や技術を容易に参考にすることができます。道がない方よりも、すでにある道を歩く方が、過去の結果も踏まえ予想できることも多く、リスクを最小限に抑えられると考えられるため、多くの人が選びがちです。そのような中で、あえて「道がない方」を選択する人がいます。芸術家はその最たる例だと思います。また、発明家、起業家にもこのタイプが多いのではないでしょうか。MMSTの代表も「道がない方」を進むタイプですが、私は代表の言動や何人かの起業家の話を聞く中で、これらの人に共通する視点があることに気がつきました。それは「今」という現在性に軸があるかどうか、です。このタイプの人が共通して話すことには、「過去を考えても取り戻せないこと、未来をどんなに予測してもそうなるとは限らないこと、そこに時間を割いても仕方ないのだから、「今」をどうするかに集中することで、新たな道が見出せる」のだといいます。すでにある道をとることによる安全性やリスク回避は、今現在とは実質関係がなく、今を生きていることにはならない、ということです。道がない方を考える視点は「今をどうするか」という価値を過去や未来への優先度よりも高く持ち続けられるかであり、そのことが自力で考え、未来を切り開く力になるのだと思います。

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