2025/02/02

頼もしい先輩像

私は、破茶滅茶な生き方をしている先輩方に出会うと、不思議と元気をもらうことがあります。周りを巻き込んででも物事を動かすバイタリティや実行力に魅了されているのかもしれません。そのような人を“頼もしい”と表現すると思いますが、この“頼もしさ”とはどのようなことを指すのでしょうか。 芸術家でも、経営者でも、政治家でも、世に名を馳せている人は大抵「私はこう考える」だから「こうする」という、「考え」と「行動」とが一つの連続性をもって働いているように感じます。MMSTの日々の稽古で言えば、「意識」と「身体」ということになりますが、「考える」ことと「身体を動かす」ことを関係付けて扱うことは実は容易なことではありません。私が頼もしいと感じるのは、諸先輩方が「思考」と「行動」とをなんとか一致させてきた実践的な連続性の輪に、一瞬でも触れているように感じた時なのかもしれません。

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