2025/02/17

子どもの能力

子どもが描く絵をみると、思い思いの色や形があり、「子どもは感受性が豊か」などと言われます。「こうすべき」という社会規範に縛られておらず、自由で羨ましいと思ったことがある人も多いのではないでしょうか。私は感受性こそが子どもが持つ能力ではないかと思います。 ある人が日本の子どもは義務教育と共に感受性を失う、と悲観していました。 私は、社会の中で生きるためには、ある種のルールとしての「こうすべき」論は仕方がないことだと思います。そして、そのルールに対してどう対処するかがその人の個性に繋がると思います。 「こうすべき」論が子どもの感受性を失わせているというより、時代とともに「こうすべき」への対処の仕方を見せられる大人が減っているのだと思います。 「こうすべき」に対して、全く違う視点で、時には暴力的に切り込み、当たり前に考えていたことは「本当だろうか?」と自問させる芸術家の存在がここで必要になると思います。

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