2025/01/05

相手が何を知らないかという視点

 人に何かを伝える時に、私は相手が持っている情報について、ほとんど意識せずに話をしてしまう時があります。ある時、「そのことは知らないからいきなり言われても分からないよ」と指摘されたことがあります。

「相手が知らないという視点がない」、言われてみれば簡単なことのようなのに、なぜその視点を落としてしまいがちなのか?

自分を振り返ると、相手に伝わっているかどうかよりも、自分の言いたいことの優先度が高くなっている場合に起きていると思います。これは、究極的にほとんど相手が必要ない状態です。自己内省を多く繰り返してきた人は特にその傾向が強くなるのではないでしょうか。聞く相手が自分であるため、前提が「知っている」状態で話がスタートしていることになります。これを改善するには、他者の存在に優位性を持たせる必要があります。他者もそして実は自分のことも「わからない」という前提から考えることに立ち返りたいと思います。

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